ネオサポBC説明書
ネオサポBCの使い方(アップロードと証明書の発行方法)
ネオサポBCアップローダー右側のアイコンをクリックしEXCELもしくはCSVファイルを選択。
①ONT ID(スマホアプリによる本人確認)を使う場合【SUMBIT】をクリックしQRコードを表示し、スマートフォンアプリで操作。
②本人確認を行わない場合は【TRIAL】をクリック。
EXCELもしくはCSVの証明書をダウンロードして完了。
ネオサポBC チュートリアル
ネオサポBCは暗号資産分野で利用されているブロックチェーン技術を応用した、データの信頼性と安全性を保証するサービスです。ネオサポBCを理解する為には、まず先にブロックチェーン技術に不可欠な①「ハッシュ化」と②「マークルツリー」という2つの要素技術について理解する必要があります。
①ハッシュ化
ハッシュ化は、いわゆる暗号化に似た変換処理です。任意の文字列を解読のできない文字列に変換する処理を言います。ハッシュ化の特徴は、元データの文字数が何文字でも(1文字でも100文字でも)一定の文字数となり、元の文字列が同じであれば常に同じハッシュ値が生成されます。暗号化は暗号値から元データに復元できる事に対して、ハッシュ化は生成されたハッシュ値から元データに復元することはできません。
②マークルツリー
マークルツリーは、複数のハッシュ値を1つに要約する技術です。マークルツリーの基本形は、2つのハッシュ値を繋げて1つに纏めたものからはじまります。例えばAとBという文字に対するハッシュがある場合、ハッシュAとハッシュBを繋げて再度ハッシュ化しハッシュABを作ります。さらに別にCとDというハッシュ値を繋げた値もハッシュ化します。そしてハッシュABとハッシュCDのハッシュ値を繋げて上にツリー型上に積み上げて要約します。このツリーの最上位をルートハッシュと呼び、ブロックチェーン上に書き込む数値となります。
証明書の説明
①ヘッダー画像・・・証明書の発行機関を示す画像
②表示日・・・証明書を発行した日付
③ブロックチェーンチェーン名・・・ネオサポBCはオントロジーを用います
④備考欄・・ハッシュ前の元データなど自由記入欄
⑤ハッシュ値・・・元データのハッシュ値(元データはエクセル・CSVに記録済)
⑥Root on chain・・・マークルツリーにあるハッシュ値
⑦HEX(16進数)・・・⑥を16進数にしたものでブロックチェーン上にはこの値が記録されます
⑧Transaction・・・⑦が記録されているブロックチェーンへのリンク
⑨マークルツリー展開・・・マークルツリーを表示
元データのハッシュ化
まず⑤ハッシュ値を求める為に、ネオサポBCより得たエクセル・CSVファイルの元データを下記ツールでハッシュ化します。(セキュリティの観点から証明書内には元データは記載されていません。)元データは必要に応じて④の備考欄に記入し印刷やPDF化などをして下さい。
するとa2747e0540d1f727c7d49ca321ab83fc581dca5e24e29a71cbaf54366189f5aeといったハッシュ値を得る事ができます。
マークルツリーの読み方
ここでは実際の証明書を用いてマークルツリーの読み方について解説します。先ずは、こちらのリンクよりWEB上の証明書を開いてください。読み込みが完了しましたら、⑨のマークルツリーを展開し、一番下の赤文字(⑤のハッシュ値)を確認します。(前後の黒字で他のハッシュ値が並んでいます。)
例:a2747e0540d1f727©7d49ca321ab83fc581dca5e4e29a71cbaf54366189f5ae
sha256(00029222350580376a7f17af52213bcf52a25f1d7a429f1f1e43a2747e0540d1f727c7d49ca321ab83fc581dca5e24e29a71cbaf54366189f5ae20fbb59ed10e9cd4ff45a12c5bb92cbd80df984ba1fe60f26a30febf218e2f0f5e)
次に、上記「sha256」の後の()内を00029~2f0f5eまでを下記ツールでハッシュ化します。
すると新たに5eac112b4b271e102e201a8d20bb2debf31a1805d7b54fa028a6512b8731a125というハッシュ値が得られます。
同様に「sha256」内の数値をハッシュ化しながら上に進める事で最後に⑥Root on chainに辿り着きます。
最期に⑥Root on chainをを下記ツールでHEX(16進数)化します。
例:54c32a0ad69f819497f9be0d8e4b58bb00554984ec1f5a10d4c06f4f61aa850b
すると実際にブロックチェーン上に書き込まれるHEX(16進数)数値を得る事ができます。30623835616136313466366663306434313035613166656338343439353530306262353834623865306462656639393739343831396664363061326163333534
このHEX数値は元の文字データを要約した値の為、この値が⑧Transactionのブロックチェーン上に書き込まれている事をもって、データが改ざんされていない事を証明します。